【薪ストーブ】本体のメンテナンスをする|シーズンオフにする炉内の清掃
GWが明けるとジメジメとした、そう梅雨の季節がやってきます。
個人的に梅雨入り前にやっておきたいこと・・・
それは、薪ストーブの炉内清掃です。
3月4月頃までは夜中ちょっと寒いなーという日があるので、そういう時にちょっとだけ薪ストーブに火を点けて 遊んだり 暖をとったりします。
となるとストーブに火を入れなくなるのは5月頃からなんですよね。
うちの薪ストーブは鋳鉄でできているので、炉内に灰が残っていると湿気を吸収するらしく、灰を入れたままにしておくと錆の原因となってしまいます。
錆を完全に防ぐのはちょっと不可能だと思うので、少しでも発生を抑えるために炉内の灰を片付けておきたいのです!!
※ここで紹介する内容はうちで使用している薪ストーブ、バーモントキャスティング社のアンコールでの内容になります。
それでは行ってみましょう。
ストーブ周りを片付け、床に養生をする
片付け
メンテナンスをする際にまわりに物があるととってもやりにくいです、つまづいたりして発狂する前に、動かせるものはよけておいて広いスペースを確保しておきましょう。
面倒臭いなぁと思うかもしれませんが、遥かに作業時のストレスが軽減しますよ!
ブルーシートを敷く
ストーブ周りの片付けができたら、ストーブ前にブルーシートなどで床の養生をしましょう。
取り外した部品を並べて置いたり、どうしても細かい灰などが落ちてしまうので床を汚したり傷つけたりしないために養生しておくことをおすすめします。
重たい部品などはダンボールの上に置くなど工夫しましょう。鋳鉄の部品は重たいですからね。
メンテナンスをしていると靴を履いたまま外まで移動できると作業効率がUPします!可能であれば導線を作りたいところです。
そこそこ重たい部品を持って何回も靴を脱ぎ履きするのはとっても面倒です!外履きでそのまま移動できるだけでグッと楽になります。
部品を取り外す
清掃しやすいように簡単に外せる部品は取り外します。
結構な場所を取りますよー。
フロントドア
上下2箇所に棒が刺さっているので、扉を持ち上げて下側をズラすと外れます。
ストーブトップ
乗っているだけ。
持ち上げれば難なくとれます。ちょっと重たいけど。
背面パネル
炉内の背面パネルを取り外し、中の触媒を取り出します。
取り外しの際に強くぶつけると割れたり欠けたりする恐れがあるので気をつけましょう。
煙突
煙突最下端部分をひねって外します。
運んでいるときに衝撃が加わるとススが落下or舞い上がる可能性があるので気をつけろ!
ストーブと煙突の接続部
ここの取り外しには注意が必要です。
なぜかというと写真の丸印の位置がネジ2本で止まっているのですが、この裏側にあるナットが固定されていないんですっ!
なので手を突っ込んでナットをしっかり押さえた状態でネジを緩めないといけません!
そして突っ込んだ方の手はススだらけ確定です!
このナットをうっかり落とそうものなら、アクセスしにくい二次燃焼室の底へ落下です。
あぁ考えただけでも恐ろしい。
着脱をする時はくれぐれも慎重に!!
両サイドのあみあみも
特に外す必要はないんですが、しっかり掃除したいのと作業がしやすいように取り外します。
11mmのボルト2本で固定されています。
当たり前ですがここに腰掛けるとボルトが折れるので注意しましょう!
※いかにもしっかりと支えてそうなドラゴンはあみあみにくっついているだけ、支えとらんのかいっ!!
炉内を清掃する
炉内に残った灰をスコップでできるだけ取り除きます。
そして、残った灰や細かいところは掃除機を使って吸い取ります。
炉内のススもナイロンブラシで落としますが、ブラシだけだとススが舞い上がってしまうので掃除機を持ちながらススを落とすことをオススメします。
二次燃焼室の奥やダンバーの奥など見えにくいところも、掃除機が入るところは全て清掃します。
取り外した各パーツもブラシで掃除していきます。
ブラシでススを落とすだけでこんなに綺麗になるんです。
なんだか心のススも落ちて綺麗になった気がしますね。
嘘です。
各部の点検する
ついでに目視で点検もしておきましょう。
- 本体に欠けや破損しているところはないか?
- 各ファイバーロープは劣化していないか?
- 触媒の劣化状態はどうか?交換は必要か?
- 炉内や外側のサビの発生や腐食の進行はないか?
なにかしらの不備や故障があると、最悪住宅火災に繋がり兼ねません。
自分での確認ももちろんですが、何年かに1度は専門の業者に点検してもらうと安心して使えると思いますよ。
外した部品を組み付ける
取り外した部品を組み付けていきます。
外した時と同じ要領で組み付ければいいので難しくありません。
ただ、煙突との接続部分の取り外しでも書きましたがナットを落下させないように細心の注意を払いましょう。
落とすと作業時間が20〜30分延長するとともに、心に大ダメージをくらいます。
使った道具
右から
- 灰用掃除機
- 11mmソケット(又は11mmのスパナ)
- プラスドライバー
- ナイロンブラシ
- ワイヤブラシ
- ストーブポリッシュ
- ポリッシュ用のハケ
- スレットコンパウンド
掃除機について
普通の掃除機で灰を吸うと、すぐに掃除機のフィルタが詰まります。本当すぐです!
そして掃除機のホースや内部が灰だらけになって、嫁さんにこっぴどく怒られる可能性があるのでやめましょう。
うちで使用している灰用の掃除機も、途中でフィルタが目詰まりして吸引力が落ちます。
でもフィルタを掃除すれば何度でも使用できるので、壊れない限りは使えます。そして嫁さんにも怒られません。
いきなり購入は・・・という人は、業者によっては灰用の掃除機や煙突掃除用のブラシをレンタルしてくれるところもあるので、購入時に確認してみるといいかと思います。
家庭用の掃除機を接続して使うものもあります。
ワイヤブラシ・ストーブポリッシュ・ハケ
この3点はストーブ外側のサビや汚れを補修するのに使います。
サビ等あればワイヤーブラシでこすってサビを落とし、ポリッシュをハケを使って薄〜く塗り伸ばします。
スレッドコンパウンド
スレッドコンパウントはネジの焼きつき防止に使います。
炉内はとても高温になるので、炉内のネジを外した時には組み付ける時にネジ山に塗るようにしています。
焼き付いて取れなくなったとか嫌ですからね。
まとめ
今回は僕がシーズンオフに行なっているストーブ本体のメンテナンスについて記録しました。
文字にすると 「なんだか大変そうだなぁ〜」 と思うかもしれませんが、難しいことはありません。やっていることはとても単純です。
注意するといいのは天気でしょうか。
- 外で作業したいので雨の降らない日
- 灰が舞うので風が弱い日
- 真夏は汗だくになるので比較的涼しい日
必ずではないですが上記の条件を考慮することで快適に作業できます。
自分でやると愛着が湧いてくるので、よりストーブを焚くのが楽しくなりますよ!
よければチャレンジしてみてくださいね。